Millington 初来日公演レポート|「ブラスエモ」では収まりきらない夜

音楽感想

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Millingtonを知ったきっかけ

正直に言うと、Millingtonを知ったのはそれほど前のことではない。

Xアカウントで偶然発見した、「ヴォーカルのCodyが全投稿を日本語で発信しているアメリカのバンド」のアカウントだった。

独学なのに日本語が流暢で、熱量が伝わってくるのに和む。その時点でこのバンドのことが気になり始め、すぐに音源を聴いてみた。

6人編成でホーンセクションを擁し、スカ・エモ・ポップパンクが心地よくブレンドされたサウンドで、一聴して「あ、これは好きなやつだ」とわかった。懐かしさと新しさが同居している音。聴き慣れているようで、でもこういうバランスはなかなかない。

そして、何よりメンバーがすごく仲良くて楽しそうに演奏しているところに惹かれた。

そのバンドが初来日する。行かない理由がなかった。

しかし大阪公演はソールドアウトでチケットが取れず……。諦めていたところ、追加公演決定でどうにかチケットをゲットした。

4月12日、大阪追加公演へ

東名阪のヘッドライン公演がすべてソールドアウトになったことを受けて追加された、4月12日の大阪・Yogibo HOLY MOUNTAIN公演へ。

17:30開演の前に、16:00からの物販へ向かった。

15:40頃に着。既に10人ほどが並んでいた。

Tシャツ2枚、フェイスタオル、ラバーバンド、ステッカー、キーホルダーを購入。

一定額以上の購入でサイン色紙をいただけただけでも嬉しいのに、メンバー全員と写真を撮ってもらえる。突然で驚いてしまい、何も言えず……。
英語勉強しとけば良かった(^_^;)

Millington The Safety First Japan Tour 2026 setlist
フライヤーと当日のセットリスト

会場の熱気と客層

SOLD OUT公演のため、満員の会場は熱気に包まれていた。

客層は10代から40〜50代までと幅広く、男女比は半々に見えた。スカパンクのTシャツを着た人もいれば、エモ系のバンドのものを着た人もいる。もちろん、私たちのようにMillingtonのTシャツを着ている人たちもたくさんいた。

Millingtonというバンドが日本のどんな層に届いているのかが、そのまま可視化されているような光景だった。

開演時間になり、メンバーが登場した瞬間の歓声がすごかった。初来日のバンドに対するそれではなく、みんなずっと待ち望んでいたんだなぁ。そういう類の熱さがあった。

ライブの空気|ホーンとエモが体に入ってくる

ホーンセクションの音圧と会場の熱気が伝わる瞬間

ステージが始まると、ホーンセクションの音圧に一瞬体が持っていかれるような感覚があった。

音源で聴いていたあのサウンドが、生身の人間6人から出てくる迫力は別格だった。トランペットとトロンボーンが鳴り響く中でエモのメロディーが乗っかってくるあの感じ。説明が難しいけれど、「耳で聴く」というより「体に入ってくる」と表現したくなる感じだった。

リードヴォーカルのCody(ベース)とサブヴォーカルのAlex(ギター)というツインヴォーカルの絡み方も、音源以上に立体的に聴こえた。どちらの声もキャラクターが違うから、曲によってまったく色合いが変わる。

ドラムのNickに、トロンボーンのChris、サックスのPat、トランペットのNathaniel。6人全員がステージを盛り上げてくれて、
会場みんなが一丸になれて、ただただ楽しい!

最新EP『Better Safe And Sorry』を中心に、過去曲も新曲も織り交ぜたショーという事前コメント通り、セットリストはバランスが良かった。

Codyがツアー前の4/7にポストしてた「来週のワンマン、一晩で今までで1番たくさんの曲やるよ!鍛えてきた💪」の通り、たくさん演奏してくれて、嬉しかった⭐️

知っている曲が来るたびに自然と声が出る。知らない曲でも体が動く。そういうライブだった。

MCから伝わった誠実さ

Millingtonのライブで特に印象に残ったもののひとつが、MCだった。

日本語で話そうとしてくれるその姿勢が、SNSで日本語投稿をずっと続けてきたことと地続きになっていて、パフォーマンスだけではなく、バンドそのものの誠実さみたいなものを感じた。

「日本のバンドから影響を受けてきた」という趣旨の言葉も印象的だった。

今回の来日公演も、HEY-SMITH「新曲お披露目TOUR2026」4月16日の川崎、18日の仙台へのゲスト出演に合わせて行われたと思われる。

「ブラスエモ」という言葉だけでは足りない

Millingtonを語るとき、「ブラスエモ」というジャンルワードが使われることが多い。確かにそうなのだけれど、実際のライブを体験すると、その言葉だけではどこか足りない気がしてくる。

スカのグルーヴもあるし、ポップパンクの疾走感もある。エモの叙情性もある。でも、それらがバラバラに共存しているのではなく、ちゃんとひとつのバンドの音として溶け合っている。

どこか懐かしさも感じさせてくれる、というのは言い得て妙だと思う。2000年代のポップパンクやスカパンクに青春を過ごした世代には特に刺さるものがあるはずで、でも懐古主義ではない。今の音として鳴っている。

FALL OUT BOY、NEW FOUND GLORY、GOOD CHARLOTTE、YELLOWCARDなどのカバーをホーンアレンジで再構築しているというのも、彼らのルーツと現在地を同時に見せてくれている気がして、そこも含めてMillingtonというバンドの輪郭がくっきりしてくる。

Millington yogibo-holy-mountain
会場と記念写真

終演後の余韻

今回は上の子と二人で参戦。終始ノリノリで、「次もまた来たい!」とすっかり魅了されていた。

初来日でこれだけの熱量を届けられるバンドが、日本のスカパンクシーンに本気で向き合おうとしている。

「夢が叶います。全身全霊で一緒におバカやろうぜ!!」という来日前のコメントが、嘘じゃなかったと確信した夜だった。

次に来るときは、もっと大きな会場になっているんだろうな。あんな近くで見られてすごく嬉しい!

公演情報

Millington “The Safety First” Japan Tour 2026 追加公演
2026年4月12日(日)
大阪・Yogibo HOLY MOUNTAIN

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