映画『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』感想|ティモシー・シャラメの卓球演技に圧倒される

映画感想

3月13日公開、ティモシー・シャラメ主演最新作
『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』を鑑賞。

1950年代のニューヨークを舞台に、
実在の卓球選手マーティ・リーズマンの人生に着想を得た物語。

世界チャンピオンを目指す男の、
あまりにも破天荒で、熱すぎる男の疾走を描いた一作でした。

『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』
原題
Marty Supreme
監督
ジョシュ・サフディ
制作 / 公開
アメリカ(2025)・日本(2026)
時間
149分
ジャンル
伝記ドラマ/スポーツ
鑑賞後感
不覚にも胸熱 / 圧倒的パワー
キーワード
実在の卓球選手 / 1950年代のNY、日本/ 役者魂

「女たらしで嘘つき」愛すべき(?)クズ男、マーティ

主人公のマーティ・マウザーは、
叔父の靴屋で働きながら
卓球界の頂点を目指す、天才卓球青年。

卓球の腕前は一流ですが、
その性格は、女たらしで、嘘つき。
誇張癖があって自己中心的。

正直、劇中の彼の振る舞いには、
呆れてしまう場面ばかりでした。

冒頭から、勤務中のバックヤードで、
不倫関係にある幼なじみ・レイチェルとの
情熱的なシーンが始まりびっくり。
事後は唐突に「生命の神秘」を思わせる演出が入り、
思わず客席で笑ってしまいました。

トラブルだらけの「世界チャンピオン」への道

ロンドンでの世界選手権で、決勝戦まで進むも、
日本人選手エンドウに惨敗したマーティ。

雪辱を誓い、日本での再試合を目指すも、
彼の前には公私ともに次々と問題が立ちはだかります。

遠征費のための悪どい資金調達、
レイチェルの妊娠、卓球協会からの資格剥奪、
そして預かっていた犬のモーゼスを巡るトラブル……。

どれもこれも「自業自得」と言わざるを得ないことばかりで
まったく同情できません。
そして、マーティの暴走は誰にも止められません。

クライマックスの「上野恩賜公園」と、ティモシーの執念

物語のクライマックスは、上野恩賜公園でのエンドウとの再試合。

エキストラも日本人で、風景も含めて1950年代の
昭和レトロな日本がリアルに再現されていて、
卓球の緊張感と合わせて、
実に見事な見応えのあるシーンでした。

ここで驚くのは、主演のティモシー・シャラメの徹底した役作り。

この役のために長年の準備を重ねたとされる彼の卓球シーンは、
プレイのキレも緊張感もプロそのもの。
代役なしで演じきったという役者魂には、ただただ圧倒されました。

繊細な美青年ではなく、「泥臭い」ティモシーも素敵ですね。

勝利の先に見えた、マーティの「変化」

親善試合ではあるものの、
念願叶ってエンドウに雪辱を果たしたマーティ。

その勝利を機に、彼の中で確実に何かが変わりました。

そして、息子・レイチェルに向き合おうとする姿。

観始めは、あまりのマーティのクズ男っぷりに引いていた私が、
終わってみれば一人の男の生き様に圧倒され、不覚にも胸が熱くなりました。

明日から自分も何かに熱中したくなるような、
そんなパワーをもらえる映画でした。

嵐のような2時間半。
雪辱を果たしたマーティが掴んだのは、
自分自身の「人生」だったのかもしれません。


映画の余韻に浸るなら、この一枚。
1950年代の熱気とマーティの疾走感が蘇る。スタイリッシュなサウンドトラック。


今回の「泥臭い」ティモシーとは真逆の、王道シャラメも必見!

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